【写真】“街の顔”となる伊勢崎駅前の南口は土地区画整理事業が進行中

伊勢崎市「総合」3位から6位、「生活利便性」2位変わらず 
大東建託「街の住みここち自治体ランキング」群馬県版2020

 居住者の満足度を測る大東建託の「いい部屋ネット 街の住みここちランキング」2020年度の群馬県内市町村別ランキングで、伊勢崎市は昨年の総合3位から6位に順位を下げている。8因子を項目別にみると、「生活利便性」(1位高崎市)は昨年同様に2位を確保。「イメージ」(1位高崎市)も3位と変わらなかった。最下位は「静かさと治安」(1位安中市)の14位(前年度12位)だった。

 調査は群馬県内の20歳以上の男女に対して、3月17日〜4月3日にかけてインターネット経由で実施。居住地域の満足度を大満足(2点)から大変不満足(マイナス2点)の5段階評価の平均値を算出してまとめた。2019年度は1855人、2020年度は前年度に2115人を加えた3970人の回答を得た。総合1位の高崎市に続いたのは吉岡町、前橋市、玉村町、太田市。7位以下は桐生市、安中市、大泉町、藤岡市の順だった。

 伊勢崎市の項目別で唯一順位を上げたのは「物価」(1位吉岡町)の6位から5位。一方、「交通利便性」(1位高崎市)は4位から7位に後退。「行政サービス」(1位前橋市)も5位から7位に順位を下げている。落差が大きかったのは「親しみやすさ」(1位高崎市)の5位から12位。「自然・観光」(1位桐生市)は昨年と変わらず11位だった。

 順位が後退した「親しみやすさ」の調査は、「気取らない」「地元出身でない人のなじみやすさ」「近所付き合いの煩わしさがない」などが対象。「行政サービス」は保育園や児童館施設・小中校の塾や教育・子供の医療費無料・介護施設やデイサービス・介護保険料・博物館や図書館等の公共施設・公園や緑地、ゴミ収集の頻度などの充実度を調査した。

 「交通利便性」は、幹線道路・都心・高速道路・勤務先・通学先へのアクセスの良さ、ランドマークや話題のスポットへの近さなどを調査した。「静かさ・治安」は騒音、道路の混雑度合い、密集地火災や津波・地盤の心配のなさ、パチンコ店やギャンブル施設の有無、街並みの整い方も対象にしている。

 大東建託では本調査と同時に第1回目(隔年実施)「いい部屋ネット 住みたい街ランキング2020(群馬県版)」を実施。伊勢崎市は得票率0・3パーセントで4位だった。1位の高崎市は4・8パーセント、2位前橋市1・3パーセント、3位太田市0・5パーセント。「特にない」は57・3パーセント、「今住んでいる街」21・7パーセントと、それぞれの特定自治体への投票率は低かった。調査は2115人の回答を得てまとめている(2020年8月27日)