鉄板を囲んでもんじゃを焼く「サッちゃんち」

群馬TVが特集「じんじゃころっけ」「いせさきもんじゃ」
「ぐんま!トリビア図鑑」で21日放送(2023年3月7日)


 いせさき市民のソウルフード「じんじゃころっけ」と「いせさきもんじゃ」が3月21日、「昭和グルメの街・伊勢崎」と題して、群馬テレビの「ぐんま!トリビア図鑑」で放送される。番組は県内各地の歴史、伝統、風土、自然など、地域の埋もれた記憶を掘り起こし、シリーズで紹介している。

 1958年頃から本光寺(三光町)の駐車場で、リヤカーを改造した屋台で売られていたコロッケ。最初は毎月7日に開かれる呑竜様のお参りにあわせて屋台が出ていた。伊勢崎神社(本町)の南側に位置し、いつしか子供たちから「じんじゃころっけ」「じんころ」などと親しまれていた。

 番組では「焼きそば ほその」(平和町26−1)のじんじゃころっけ、屋台で販売していた内山福次郎さん(1919―2005)を掲載した「いせさき新聞」(2013年9月6日号)などを紹介。内山さんが当時引き歩いていたリヤカーを保存している、伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館も訪れている。

 いせさきもんじゃ店で紹介されるのは、駄菓子店の「サッちゃんち」(寿町208−3)。いちごシロップ入り「アマ」、カレー粉入り「カラ」など、伊勢崎もんじゃの特長が語られる。「ぐんま!トリビア図鑑」の放送は、毎週火曜日21時〜21時15分。再放送は土曜日10時30分〜10時45分、月曜日12時30分〜12時45分。
店内で常連客と寛ぐ、せっちゃん(加藤さん/左から2人目)と鳥居ディレクター

TV取材から約1年 人気グルメ番組で異例の2回放映「せっちゃんうどん」
店主とディレクター 今も続く「ばあちゃんと孫」の交流(2022年12月6日)

 住宅を少し改装した、低価格で豪華なおかずとボリューム満点の自家製手打ちうどんが評判の「せっちゃんうどん」(伊勢崎市安堀町、加藤節子店主 78歳)。地元常連客に愛される中、中京テレビ制作、日本テレビ系列放映の人気グルメ番組「ヒューマングルメンタリーオモウマい店」(2月22日・5月5日放映)で、さらに話題の行列店となった。気取らない世話好き店主の加藤さんと、入社3年目の若手、鳥居大雅ディレクターの「ばあちゃんと孫」の交流は、今も変わることなく続いている。

 「『今日、泊っていきます』って、近くに来た時には必ず寄っていく。たいちゃん(鳥居さんの愛称)、昨日も泊ってったよ」と、こともなげに語る加藤さん。11月中旬のある日、記者がランチに訪れた時の話だ。鳥居さんの父と祖母が、それぞれに名古屋から来店してくれたことも話題になった。祖母の時は、帰り際に知ることとなり店内は大慌て。奥から出てきた加藤さんが、鳥居さんに早速ラインで連絡。鳥居さんが「え〜っ」という、コミカルなやり取りも話してくれた。

 1月6日に伊勢崎市内をタクシーで取材店を探していた鳥居さん。「店主名が入っていることが、店探しのコツのひとつ」としてフラっと立ち寄り、翌日も訪ねている。構想を固めて12日から本格的な取材で訪れた5日間は、料理撮影のためのクルーは帰し、一人で取材を続けた。「家に泊まってきなよ」と迫る加藤さんに、根負けして2階に連泊。取材撮影を兼ねた家族同様の生活で「ばあちゃんと孫」の絆を深めていった。

 その様子が2月22日放映で描かれている。放映後の反響を見越して同番組ではスタッフが店の手伝いに入ることもあるという。待機していた鳥居さんも集まった常連さんたちと番組を鑑賞し、盛り上がった。当日は偶然にも鳥居さんの誕生日だったことから店がサプライズ誕生会を企画。盛りだくさんの料理と大量のプレゼントが贈られた。鳥居さんは取材協力のお礼のつもりで加藤さんへの帽子のプレゼントを用意していた。この様子が5月5日の2回目の放映で紹介されている。

 同番組の店探しは、ネット情報も参考にするが、基本は地域の口コミと現地踏査。店探しから取材交渉、密着取材まで、1週間以上時間をかけて、店や常連客、店主の人柄、魅力を丁寧に拾いあげていく。映像が収まりの良い部屋の片隅に、長時間にわたって無造作に置き、自動で撮り続けるハンディカメラ。この撮影が、店主や常連客の意外な素顔を捉えていく。カメラ設置を忘れていたかのように、家族同然に振る舞う鳥居さんの自然体の映像も、視聴者の共感を呼んでいた。

 「せっちゃんうどん」は鳥居さんが番組を担当して2本目の企画だった。テレビマンらしからぬ初々しい人懐っこさに溢れていた。若い来店客は全て孫にしている加藤さんだが、そんな鳥居さんをとりわけ可愛がっている。従業員の慰労を兼ねた、1泊2日のみなかみ温泉宿泊にも声を掛け、一緒に楽しんできた。会うたびに「彼女は出来たか」に続いて「出来たら連れてくんだよ」まで口にしている。ただ「結婚式には呼んどくれ」とまでは、踏み込んでいないようだ。(2022年12月6日)
【写真】明治時代の「華蔵寺」景観図。丘など後背地は現在、華蔵寺公園(藤井住職が講話時に寺所蔵画として公開)

開山1150年の華蔵寺で住職講話/華蔵寺公園の内石碑巡り
ぐんま郷土を愛する会伊勢崎支部が企画・開催(2022年9月27日)

 国指定天然記念物の金木犀で知られる華蔵寺(伊勢崎市華蔵寺町6−1 藤井祐幹住職)の正式名称は「天台宗丘林山浄土院華蔵寺」。造立は西暦872年(貞観14年)で今年、開山1150年を迎えた。ぐんま郷土を愛する会伊勢崎支部(児島彰代表)が記念企画「華蔵寺の歴史」(藤井住職講話、7月16日)、「華蔵寺公園石碑めぐり」(9月17日)を相次いで開催した。

華蔵寺周辺航空写真
【写真】華蔵寺と周辺の航空写真。各種公園遊具設置前の野球場とジェットコースター設置前の溜池(藤井住職が講話時に寺所蔵の写真を公開)

 藤井住職は講話の冒頭、明治時代に描かれた寺の後背地に丘を抱く風景画(写真参照)を手に取り、「丘林山」の名称の由来を解説した。色鮮やかな景観図は、寺院内の清掃中に見つかった製版画の錆を落とし、パソコンでデータ化し着色したものという。開祖は東国巡錫に向かった比叡山第五世天台座主の智証大師円珍がこの草庵にとどまり、鎮護国家道場として造立したのが始まり。住職は以後の歴史を辿り、華蔵寺公園を計画中だった伊勢崎町(当時)に、国有林払い下げ後の土地を譲るまでを語った。


 ※伊勢崎市史によると華蔵寺周辺は、明治22年に開通した鉄道停車場の北1・5キロにあり、町の特産織物、蚕糸の販路の流通拠点として賑わい始めていた。一方、江戸時代に伊勢崎藩が整備した華蔵寺の2か所の溜池が明治26年、国から町に無償譲渡され、風光明媚な周辺地を含めた公園化計画が浮上した。そこで国有林払下げに華蔵寺と町が約定書を締結した後に国へ申請。ところが何度も却下された後、国は特売で華蔵寺に譲渡。町がこれを譲り受けた明治35年、公園計画がやっと動き出している。


華蔵寺風景画
【写真】華蔵寺公園の石碑の前で解説する児島代表(一段高い位置の右端)

華蔵寺公園はかつて伊勢崎の中心地的存在
郷土の偉人たちの石碑、句碑など各種記念碑が点在

 華蔵寺公園内に点在する、郷土の偉人や文化人などの石碑巡りは11カ所。伊勢崎青年会議所が1988年、創立25周年記念のまちづくりゼミナールで作成した「石に刻まれた伊勢崎の歴史」マップを活用した。医者・教育者の「設楽天僕」、南宋画家の「金井烏洲」、教育者の「板垣源次郎」、行政・実業家の「武孫平」、政治家の「天真細野次郎」、用水開拓者の「小畠武堯」らの碑を巡った。参加者21人は招魂碑、言霊碑(句碑)、ドイツ式石積構造の灯台前でも足を止め、解説を聞きながら交流を深めた。

 当時この地は、佐波郡内の中心的な存在だったこともあり、郷土の偉人たちの碑が建立された。金井烏洲碑は生誕地の境島村にもあるが、あくまでも副碑という存在で公園内が正碑となっている。一行は石碑巡り後に華蔵寺を再訪し、完成したばかりの大規模改修後の本堂内を見学した。群馬を愛する会伊勢崎支部は、郷土を知り学びあうことで、郷土を愛する心を育もうと2019年11月に発足。コロナ禍で今年から本格的に活動を再開している。入会問合せや今後の活動予定は児島代表(電話090−6181−5967)へ。(20022年9月27日)
【写真】「いせさきまつり」の屋台で賑わう本町通り(2018年撮影)

コロナ禍で山車・屋台、みこし参加団体が半減
3年ぶりの復活で秋開催となった「いせさきまつり」(22年9月20日)

 コロナ禍で2年間中止を余儀なくされた「いせさきまつり」が24日・25日、本町通りを主会場に3年ぶりに再開する。例年の8月上旬の夏の風物詩が、秋の行事として復活する。ただコロナ禍による感染対策もあり、山車・屋台とみこしの参加がほぼ半減。恒例の本町通りにびっしりと並んだ、東西29台(2019年)の山車・屋台の勇壮な太鼓や鐘のたたき合いは、密を避けてフリー出場の流しとなるなど寂しくなる。

 山車・屋台の今年の参加団体は、お膝元の北地区が大手町3・4区と寿町、南地区の三光町、茂呂地区の茂呂町一丁目と南北千木町、豊受地区が馬見塚三ツ橋町と馬見塚中町の8団体。一方、2019年に参加していた山王町、三和町堤、鹿島町中下、波志江町一丁目稲間組、同宮貝戸、同鍛冶原、同二丁目中屋敷、鹿島町植木、曲輪町三、三和町曙、本関町、上植木本町、太田町、豊城町、美茂呂町、本町一、新栄町、茂呂南町、緑町の各区は不参加となる。

 みこしの参加団体は本町二区、伊勢崎商工会議所青年部、江戸神輿木遣睦伊勢崎辰己會、豊名會、伊勢崎神社神輿奉賛会粋連、大雷神社神輿奉賛会雷連、上州神輿一粋會、神輿愛好會宝翔會の8団体。2019年は地元の本町一区A・Bなどのほか、群馬銀行をはじめとする金融機関など17団体が参加していた。子どもみこしについて市は、子供の高い感染率、ワクチン接種率の低さから中止を決めた。

 市は山車・屋台、みこし実施にあたり、事前の参加名簿提出、ワクチン接種かPCR検査による陰性証明の可能な範囲での確認、参加者のマスクかフェイスシールドの着用を条件とした。密や激しい呼気を避け、掛声と飲酒を控えることの徹底も求めていた。このため参加を控える団体が続出。本町一区の浅田清介区長は「条件が厳しすぎることもあり、皆と相談して参加を見合わせることにした」と不参加理由を説明する。

 8月上旬開催が9月下旬となったのは、2020年が夏の東京五輪開催と重なったため。コロナ中止後の今年の再開に引き継がれた形だが「子供たちの猛暑対策」(市文化観光課)も大きいという。浅田本町一区長は「高齢化でみこしの担ぎ手がいないので夏休みの上武大生に手伝ってもらっていた。子供たちも夏休みだから練習が出来た」と窮状を訴える。市文化観光課は「”Withコロナ”の中で、関係者や市民の皆様のご意見を聞きながら、実施していきたい」と話している。

 本町通りを会場に山車・屋台とみこしのフリー出場は、24日が午後4時から5時、同6時から8時まで。25日が同6時から8時まで練り歩く。さらにみこしは当日、午後2時から4時も巡行する。まつりのハイライト、担ぎ手が次々と代わる百人みこしは、午後4時から6時まで熱演を披露する。その他両日は、ステージイベント、大綱引き、民謡流しなど、多彩なイベントを開催する。(2022年9月20日)
【写真】伊勢崎市の中心街、本町通りで2018年に開かれた「いせさき七夕まつり」

本町通りの賑やかな手づくり七夕飾りはもう見られない?
伊勢崎駅前広場中心に代替七夕まつり開催(22年7月13日)

 夏の風物詩として市民に親しまれ、中心街の本町通りを会場に開かれてきた「いせさき七夕まつり」。コロナ禍で2年間の中止を余儀なくされ、3年目の開催を模索していたが、再開までの環境が整わず、昨年までに中止の流れができていた。市は中心街活性化のため急遽、JR伊勢崎駅南口駅前広場で代替えイベント「いせさきスターナイト」を16日〜24日まで開く。来年以降の本町通り開催は今のところ見通しは立たず、このまま静かに立ち消えの可能性も出ている。

 あるカメラマンに「手作りの飾りだけでこれだけ魅せる七夕は他にない」と褒められたことを懐かしむのは、本町通りの商店で組織する本町百店会の矢内孝典会長。商店街が主体的に始めた七夕まつりで、その手作りを支えたのは「従業員もいて、夏は比較的に閑で対応できた」(前同)各商店だった。ただ業界の低迷に伴い、近年は通りに並べる50本近い竹竿は市が提供。七夕飾りは市内の幼稚・保育園の園児やその保護者の協力を得ていた。骨組のカゴや張紙など、七夕飾りの主要材料も市が提供していた。

 コロナ禍が続く昨年、市は幼稚・保育園に対して七夕飾り協力の今後の見通しをアンケート調査。大きな七夕飾りの準備には期間と労力を必要とし、人が集まりにくい環境の中で園児や保護者の負担も増大していることがわかり、「今年は難しい」の判断に至った。開催期間中の大規模な交通規制も課題にあがっていた。そこで代替イベントを検討するため「いせさき七夕まつり実行委員会」を組織し、企画を練ってきた。

 代替の「いせさきスターナイト」会場は、伊勢崎駅と駅南口駅前広場、大手町パティ。駅前広場を中心とした街灯や雨除け庇を支える柱に添えた竹竿50本に、市内保育・幼稚園児の願い事を書いた短冊や七夕飾りを添える。16時から21時まではライトアップし、イルミネーションを点灯。同時開催の「楽市夜市」では大道芸、マスのつかみ取り、野外シネマ鑑賞会など多彩なイベントが開かれる。駅前通路で16日、伊勢崎生まれで人気ロックバンドLACCO TOWERのKey.真一ジェットさんがピアノを演奏する。

 本町通り開催時の七夕飾りは、3軒ほどの個店では自前の七夕飾りを店舗前で飾っていたが、今年の駅前イベントには参加していない。七夕飾りで他の協力が得にくい中での中止で「商店の開催負担もあり、今後の本町通り再開の可能性はほとんどない」と、する商店主の声もある。一方、市は「今回の代替イベントの反応、反響を見極めたい。その上で実行委員会の意見なども伺い、今後について判断したい」と、中心商店街活性化のためにも慎重に構える。(2022年7月13日)
【写真】伊勢崎市議会議員選挙の立候補者説明会場

激戦必至 定数30に41人(新人12人)
4月の伊勢崎市議会議員選挙 立候補者説明会(2022年3月23日)

任期満了に伴う伊勢崎市議会議員選挙(4月17日告示、24日投開票)の立候補者予定説明会が22日、市役所で開かれ、立候補予定者41人が明らかになった。定数30に対して現職28人、元職は1人。引退議員の後継縁者、後継と目される候補者も含めて新人は12人で、これまでにない激戦が予想される。

41人は下記の通り(受付順、立候補予定者名は記載名簿通り、カッコ内は住所、敬称略)。

【現職】28人         【新人】12人       【元職】1人

須永さとし(西久保町)     石原優也(太田町)    栗原まや(境上武士)
新藤靖(華蔵寺町)       飯島学(連取町)
長沼ひろやす(境上渕名)    市東つよし(田部井町)
堀地和子(下植木町)      田辺哲也(上泉町)
大木光(上諏訪町)       高橋利昌(茂呂町)
宮田芳典(山王町)       椎名三生(境米岡)
藤生浩二(市場町)       定方宏允(田部井町)
鈴木良尚(曲沢町)       三石哲也(山王町)
細谷泰治(鹿島町)       蓬沢博亮(曲輪町)
森田修(太田町)        柳敦志(境)
田村幸一(小泉町)       町田紀光(中央町)
田部井美晴(境平塚)      田部井潤(境東)
篠塚秀之(境伊与久)
馬庭充裕(太田町)
佐藤智則(羽黒町)
伊藤純子(今井町)
新井さとし(今泉町)
内田あきら(田部井町)
野田文雄(緑町)
山越清彦(波志江町)
高橋宣隆(寿町)
手島りょういち(下植木町)
小暮笑鯉子(三室町)
多田稔(冨塚町)
田島勉(田部井町)
吉山勇(宮子町)
長谷田公子(八幡町)
北島元雄(波志江町)                    
                               
【写真】市役所本館1階に開設するパーティションで覆った「おくやみ窓口」

伊勢崎市が金融機関や法務局にも電話問合せサポート
死亡後手続き効率化 市民に寄り添う「おくやみ窓口」開設

 伊勢崎市は4月1日、死亡に伴う各種手続きを効率よくまとめて処理する「おくやみ窓口」を市役所本館1階の市民課待合ロビーに開設する。各種資格証の返納手続きを中心に10の手続きを窓口で処理。金融機関や法務局などへの書類確認、電話問合せサポートなど、庁外手続きにも対応する、これまでにないサービスも始める。予約制で1日4件受け付ける。

 死亡届を提出すると、これまでは各種手続き一覧表(取扱窓口・内容・用意する物・該当者記載欄)が渡されていた。事前の死亡届により該当者欄の必要な手続きには名前が記載されるシステムで、葬儀会社なども「伊勢崎市のこの仕組みは親切」と評価している。遺族は該当する課に出向き手続を行うが、各窓口は本館、東館の複数階にまたがり、待ち時間を伴うなど、手続きの負担は少なくなかった。

 「おくやみ窓口」で対応するのは市民課、国民健康保険課、年金医療課の3課4係10の手続。国民健康保険被保険者証、高齢受給者証、福祉医療受給者資格証、印鑑登録証など7件の返納手続を行う。戸籍謄本などの申請・証明書受け渡し、墓地改装申請手続きもこの窓口で対応する。窓口で対応できない手続は、該当課を案内。高齢者などはその窓口まで同行し、手続きをサポートする。

 市役所の手続以外にもサポートするのが「おくやみ窓口」の特長。金融機関の口座解約、法務局の相続に関わる申請書の確認は、難解な専門用語や手順に遺族は戸惑うことが少なくない。そこで窓口担当者が相談内容に応じ、遺族を介して電話による問い合わせにも対応サポートする。窓口を設けるのは本館1階の市民課待合ロビーの一角。背の高い間仕切壁で覆い、気兼ねなく相談ができる。

 「おくやみ窓口」の予約は電話かオンライン(24時間可能)で受け付ける。相談時間は1件当たり1時間30分を想定し、午前、午後の各2件ずつ1日4件。予約は原則2日前からだが、予約状況により臨機応変に「市民に寄り添う」(市民課)対応を目指していく。群馬県内では前橋・高崎・渋川・安中・富岡市で類似の窓口を設けている。伊勢崎市の「おくやみ窓口」の予約電話は、市民課/0270―27―2729。(2022年3月1日)
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