【写真】リニューアルした伊勢崎市図書館のホームページ(表紙画像がついた新着本紹介)

各種ランキング掲載 予約・取消がネットで完了
伊勢崎市図書館がホームページリニューアル

 伊勢崎市図書館(鏑木祐子館長 伊勢崎市曲輪町)は10日、図書館システムの更新に伴い、ホームページをリニューアルした。貸出・予約ランキングを新たに掲載。従来の予約に加えて、取消もネットからできる。書籍紹介では表紙画像(書影)も楽しめ、英語、ひらがな表記にも対応している。

 ランキングは伊勢崎市図書館の他、境・あずま・赤堀の市内3図書館を含めた総合順位。貸出ランキングは、過去の限定期間中に書籍、AVなどが貸し出された累計で順位をつける。総合順位の他、図書分類による区分、子ども本、雑誌、CD、DVD、郷土資料が、それぞれ1・3・6カ月、1年の期間で検索できる。最多20件までリストアップされ、貸出回数や現在の貸出状況などがわかる。貸出中でも「予約かごに追加」で、予約準備も可能だ。

 人気の高い貸出中の書籍やAVなどは、各図書館カウンターの他、ネットからも予約できる。この予約待ち人数もランキングで確認が可能。総合順位の他、図書、雑誌、AVをそれぞれ上位20件まで検索できる。人気図書は4図書館ごとに確保するなど複数所蔵している。予約件数の他、蔵書数、図書館ごとの貸出中、予約受付中などの状況が把握できる。


 新着情報は総合案内の他、図書分類による区分、雑誌 DVDを直近2週間、1・2・3カ月の期間で検索できる。新サービスの新着案内を申し込むと、1週間単位で新着本情報をメール配信してくれる。更新は毎週土曜日の21時。また、これまでの予約取消は電話連絡などが必要だったが、予約が確定するまでの間は、取消もネットで完結できるようになった。

 それぞれの書籍紹介などはこれまで活字だけだったが、表紙の画像情報が加わった。書店で手に取るような親しみがあり、書籍へのイメージが深まりそうだ。ただ児童向けなどのほか一部書籍、CD、DVDはシステム上、画像情報が未掲載の場合もある。「表示切替」では好みに応じて、レイアウトデザインの縁取り配色が青、赤、緑の3色から選べる。子どもや外国人にも配慮し、ひらがなと英語の言語も選択もできるなど、利用者の利便性を高めている。(2020年11月12日)
【写真】伊勢崎銘仙について熱く語る杉原みち子さん

世界が評価した伊勢崎銘仙、講演会で現地の感動を語る
英ビクトリア&アルバート博物館展覧会レセプション出席の杉原さん

 いせさき銘仙の会代表世話人の杉原みち子さんが8月31日、伊勢崎市倫理法人会のモーニングセミナーで「銘仙 英ビクトリア&アルバート博物館(V&A)へ」をテーマに、「世界が認めた」伊勢崎銘仙の世界的評価を語った。ロンドンのV&Aで2月26日開催の「着物 京都から世界へのランウェーへ」展覧会レセプションに有志とともに出席。その感動をプロジェクタスクリーンに映し出しながら熱く解説した。

 V&A はビクトリア女王時代の1853年に開館。芸術とデザインに関する世界有数のコレクションで知られ、西洋以外のファッションに焦点を当てた展覧会は初めてという。展示されたのは伊勢崎銘仙の技法のひとつ「併用絣」で制作した着物。加えて市民有志で約半世紀ぶりに技法を復活させた制作時に使う型紙、それらの工程を記録した映像、職人らの名前が博物館のコレクションとして永久保存される。

 杉原さんは銘仙復活プロジェクトのもう一人の発起人、金井珠代さんらが高齢者となった20人の職人を訪ね歩き、技術を復活させた取り組みを紹介。さらに次世代に語り継ぐための重要記録の取りまとめにも取り組んでいることにもふれた。併用絣などの伊勢崎銘仙を含む、鏡張り天井の銘仙を集めた圧巻の展示会場も写真で紹介していた。

 杉原さんの前に設置された飛沫感染防止3点直立パネルは、正面パネルを少し前傾させることで照明や撮影時の反射を抑える構造。伊勢崎市倫理法人会会員の三山テクノス(伊勢崎市赤堀今井町、赤石祐司社長)が開発した製品で、プロジェクタスクリーンのキャスター付き自立スタンド(写真左)とあわせて伊勢崎市倫理法人会に寄贈した。(2020年9月13日)
【写真】昨年開催された「第4回広瀬川カヌースラローム大会」

市街地の広瀬川でカヌー競技やクラブ練習
スラローム大会主催や体験教室で底辺拡大 伊勢崎SSC

伊勢崎市内を流れる広瀬川で、市街地では珍しいカヌー競技やクラブの練習が行われている。NPO法人伊勢崎西部スポーツクラブ(平林知巳理事長)が9月6日に開く「第5回広瀬川カヌースラローム大会」(8月21日申込締切)は、セルフレスキューができれば初心者参加も可能。カヌーに親しむ底辺人口を広げようと、同クラブはカヌークラブ運営や今年から新たに体験者教室も始めており、気軽な参加と大会観戦を呼びかけている。

大会会場は伊勢崎市連取本町内を流れる広瀬川の右岸「伊勢崎西部公園」と左岸「ラブリバー親水公園」をつなぐ人道橋「西部うぬき橋」の袂。上流右岸の水門から橋まで150メートルの区間に設けられた10ゲートを漕行し、正確性とスピードを競う。両公園には駐車場も整備され、両岸と西部うぬき橋の上から大会を観戦できる。
 
公認カヌーコーチ資格を持つ平林理事長は伊勢崎西部スポーツクラブ内の「ラブリバー・カヌークラブ」で指導。クラブ員は5月から9月までは広瀬川(ラブリバー親水公園)、冬季は境プールを会場に、毎週土曜日の午後に練習している。上達レベルに応じて吾妻川(東吾妻町)、荒川(埼玉県長瀞町)などに遠征。部員は小中高生から70代まで、幅広い年代が在籍している。

カヌーをより身近に親しんでもらおうと未体験者を対象に、今年の5月から始めているのが毎月2回の「早朝カヌー教室」(日曜日午前7時〜9時)。広瀬川(ラブリバー親水公園)を会場に、小学4年生以上、定員は先着6人まで事前予約で受け付けている。8月は9日、23日を予定している。

平林理事長は千葉県鴨川市生まれで、社会人2年目の1992年からカヌーを始め、96年国体では6位入賞している。「競技人口が少ないカヌーは、今からでも練習次第で全国大会の出場も可能」とし、群馬県で8年後開催予定(今年10月開催の鹿児島がコロナ禍で延期のため流動的)の国体で、国体出場選手の人材発掘、育成にも力を注いでいる。(2020年8月4日)

※「第5回広瀬川カヌースラローム大会」、「早朝カヌー教室」の詳細は、伊勢崎西部スポーツクラブホームページ参照
【写真】グループホームファミリアあずまに飾られた太陽の写真

病院・施設に「癒しの太陽写真」プレゼント
携帯電話カメラが捉えた安らぎの虹色の放光


 太陽が持つエネルギーと、その鮮やかな虹色の放光が観る人の心を引きつける「太陽の癒し写真」。携帯電話のカメラで撮影し、一切の加工はせずに自らプリントまで行う、ヒーリングフォトアーティストの笛木紀予子さん(伊勢崎市在住)は、新型コロナウィルス拡大の過酷な環境下で、人々の健康を支えている病院や施設などに太陽の癒し写真をプレゼントしている。

 写真のサイズは2L版(127ミリ×178ミリ)。写真のみで、額は受け取り側に用意してもらっている。最近のプレゼント先は、グループホームファミリア(伊勢崎市連取町、柳春海代表)が4月に開設した「あずま」(伊勢崎市西小保方町、定員7人)。施設員が笛木さんの写真の件を知り、「入居者の癒しになれば」と申し込んだ。

 笛木さんは1975年生まれ。群馬県立女子大学文学部美学美術史学科を卒業後、心理カウンセラーやアートセラピストの資格を取得している。写真技術は大学と市内の写真店勤務で学んだ。色鮮やかな太陽の写真を、携帯電話のカメラで初めて撮影したのが2006年1月。以後、このカメラを使い続けている。同様の撮影写真が他にないこともあり、その後Mixi掲載で評判に。同年7月にはホームページやブログを開設し、太陽写真のネットショップ販売を始めている。

 市内外での個展や展示委託販売のほか、健康雑誌でも紹介されるなど、この分野で注目を集めるようになると、ニューヨーク、ベルリン、イスタンブールなどの海外企画展にも国内アート会社から声が掛かった。2017年にはインドのガンジー記念館から「国際平和褒章」受賞。2019年開催の「ジャパンウィークギリシャ・アテネ」では「日本ギリシャ文化交流芸術大賞」受賞している。パリのルーブル美術館の地下エリアに展示されたこともある。

 2018年から太陽の写真だけでなく、天界から光が降りてくるようなイメージに加工したフォトアートも手掛け、写真を使ったオリジナルリーディングも行っている。病院、施設などへの太陽の癒し写真提供は、「少しでも気持ちの和らぎと元気を」と2008年から提案していたもの。この間、なかなか手が回らなかったこともあり、今回あらためて呼び掛けている。


希望者はsun39.cart.fc2.com(トップ画面をスクロールした最下段に申し込み呼びかけのコメント)参照。(2020年5月28日)
【写真】上:伊勢崎市庁舎の市長室で記者会見した、(右から)五十嵐市長、篠原監督、主演の山崎さん、原作者の横山さん。下:撮影に使われた伊勢崎市東本町の文具店

民家やアパート、風景など重要なシーンを伊勢崎市内で撮影
横山秀夫原作 映画「影踏み」監督や主演者ら伊勢崎市長表敬訪問

 群馬県内の全編ロケの中でも伊勢崎市内で多くの撮影が行われた、横山秀夫さん原作映画「影踏み」(篠原哲雄監督)の関係者が、11月の全国公開に先駆けて5日、五十嵐清隆伊勢崎市長を表敬訪問した。ミュージシャンで主演の山崎まさよしさん、篠原監督、横山さんらが、市や市民に感謝を述べるとともに映画の撮影秘話を語った。

 元上毛新聞記者で「クライマーズ・ハイ」「64」などで知られる横山さんは、警察目線の犯罪小説が多いが、「影踏み」は泥棒(作品では忍び込みのプロ“ノビ師”)が主人公という異色作。映画は謎解き犯罪ミステリーにとどまらない、奥深いヒューマンドラマが展開する。会見では山崎さんを犯罪者にしてしまったことを詫びる横山さんが「もう少し後なら一級建築士(現在のベストセラー『ノースライト』主人公)に」と笑わせた。

 篠原監督によると、伊勢崎市内では主人公が忍び込む民家や川の土手など、いずれも重要で印象的なシーンを撮影。「人々が、ごくごく普通に暮らす庶民的な雰囲気がいい」とロケ地選定の理由を説明。撮影に協力してくれた市民や関係者に感謝した。主演の山崎さんは保育所の撮影などの印象から「子育てしやすい地域では」と感想を語った。伊勢崎市の主要施策ともなっている「子育て環境の充実」の指摘に、五十嵐市長は満足そうに頷いていた。

 伊勢崎市文化観光課の要請を受けて、市内で民間の撮影候補地探しに奔走したのは、「いせさきフィルムコミッション応援団」(五十嵐均団長)。主人公の山崎さんが忍び込む一般的な民家や豪邸、小野真千子さん演じる主人公の恋人が暮らすアパート(三光町)、うらぶれた文具店という設定の文具のシマ(東本町)など、いずれも数ヵ所を提案したという。文具店店主は滝藤賢一さんが演じている。市施設ではで第三保育所(昭和町)、いせさき聖苑(波志江町)などで撮影した。

 五十嵐市長も元上毛新聞記者で、横山さんとは旧知の仲。1987年発生の功明ちゃん誘拐殺人事件では、市長が群馬県警のキャップで、横山さんがサブキャップを務めた。「あの時、私の忠告を聞いていたら、今の横山さんはなかったかもしれない」と五十嵐市長が自虐的に明かしたのは、横山さんが作家になるために、あえて会社を辞めようという時「大変だから会社に残って作家を目指したら」というアドバイスだった。

 同映画は伊参スタジオ映画祭などでつくる「影踏み」製作委員会が製作。篠原監督が22年前に同スタジオで撮影した「月とキャベツ」で山崎さんを主演に起用した縁で、再びタッグを組んだ。(2019年6月5日)
【写真】昨年6月開催の定期演奏会で、合唱を披露するコール・ルーエ。1500人の会場(伊勢崎市文化会館)は毎回、立見が出るほど盛況

6月9日に「50曲コーラスマラソン」を5団体合同で初開催
幅広い楽曲を披露する混声合唱団のコール・ルーエが主催

 伊勢崎市を拠点に活動し、ポップスを中心に幅広いジャンルの演奏をこなす混声合唱団のコール・ルーエ(浜田樹団長)は、周辺で活動する他4団体と合同で、4時間に及ぶ「50曲コーラスマラソン」に挑戦する。伊勢崎市境総合文化センターを会場に、6月9日午後1時に開演する。合唱団同士のこうした大掛かりな合同演奏会は初めてという。

 参加するのは同合唱団関係団体のルーエ・クラブ合唱団(池田昌子団長、伊勢崎市)、凛(平田康子団長、伊勢崎市)、コール・マイン(島谷恵子団長、埼玉県深谷市)、リバーサイド・ソサエティー(林邦雄団長、前橋市)の4団体。コール・ルーエが新たな時代に向けた合唱団を模索する中で、よりオープンな活動に舵を切り、他団体に連携を呼びかけた。50曲はポップスの他、ジャズ、歌謡曲、フォークと幅広く選曲。このうちコール・ルーエが38曲、他は1団体あたり3〜4曲を担当する。

 同合唱団では例年6月、大規模改修中の伊勢崎市文化会館(来年3月リニューアルオープン)で定期演奏会を開催してきたが、今回はこれに代わる演奏会企画にもなっている。「50曲コーラスマラソン」は30年前、歌唱力向上を目的に無観客で既に単独実施。700曲を越えるレパートリーの蔵出しを兼ねて、随時行なっている10曲程度のミニコンサートは「マラソンコンサート」と銘打って開催している。

 合唱団の設立は1975年。2015年6月の創立40周年記念演奏会では、結成60周年のデューク・エイセスと3回目の共演を果たすなど、セミプロ並みの実力を誇っている。昨年の定期演奏会では伊勢崎市出身の作曲家で民謡研究の第一人者「町田佳聲生誕130周年記念」と銘打ち、「ちゃっきり節」「からりこ節」で斬新なアレンジを披露。幅広いレパートリーを編曲することができる団員の存在が、合唱団の強味となっている。

 団員は伊勢崎市内を中心に現在、27人(男性10人、女性17人)で構成。伊勢崎市波志江町の波志江ふるさと会館を会場に、毎月第1、第3、第5日曜日(午後1時〜5時まで)に練習している。他に特別練習も実施。入団希望者は準団員オーディション合格後に1年間基礎練習。正団員オーディション合格後に正式団員となる。入団や「50曲コーラスマラソン」の問い合わせはTEL:0270-63-0126(佐藤さん)かchorruhe1975@gmail.comへ。(2019年3月27日)
【写真】上:「ミレニアムシンフォニー」の第1回演奏会(指揮者は須田さん、その左のヴァイオリン独奏が島田光博さん)。下:宮川さん(右)と須田さん

伊勢崎出身者が代表・副代表 藝大1年生有志の学生オーケストラ
「ミレニアムシンフォニー」が都内で第1回演奏会

 東京藝術大学音楽学部の1年生有志で構成する「ミレニアムシンフォニー」が2月22日、都内の台東区生涯学習センターで、第1回演奏会を開いた。指揮者で代表の須田陽さん(指揮科)と副代表の宮川清一郎さん(器楽科ヴィオラ専攻)は、ともに伊勢崎出身という注目の学生オーケストラだ。

 演奏プログラムはメンデルスゾーン「真夏の夜の夢」より「序曲」、シベリウスの「ヴァイオリン協奏曲二短調」、ブラームス「交響曲第2番二長調」。指の先まで丁寧に想いを通わせた正統派の須田さんの指揮は、ハイレベルな楽団員から瑞瑞しい音色を引き出し、定員300人のミレニアムホールを埋めた観客を魅了した。圧巻はシベリウスの島田光博さんのヴァイオリン独奏。緊密で劇的な構成の難曲を、ほとばしる若さと技巧で観客をうならせた。

 指揮者で代表の須田さんは上野学園中・高校音楽科演奏家コースを2018年3月に卒業。第9回横浜国際音楽コンクールピアノ部門高校の部第1位をはじめ、作曲などでも受賞歴多数。昨年12月には都内で、現代音楽作曲家の権代敦彦氏作曲「Saewol-海から」の日本初演で指揮を執っている。

 ヴィオラ奏者で副代表の宮川さんがヴァイオリン始めたのは3歳。2018年3月に高崎経済大学附属高校芸術コース音楽系卒業し、18歳から始めたヴィオラで、第14回日本管弦打楽器ソロコンテスト金賞(最高位)、東邦音楽大学学長賞を受賞している。ロマン派音楽研究会「ROMUVE」コンサートマスター。

 大学入学当初から楽団設立を考えていた須田さんが、同郷の宮川さんと昨年5月連休明けから2人で学年全体に声をかけて約90人を集めた。音楽環境創造科や楽理科、作曲科など、非演奏学科の学生も参加しているのが特長。昨年9月に藝祭でチャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」を披露し、今回が初の外部有料公演となった。(2019年3月14日)
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